第67回全国高校ラグビー、全国大会へ
昭和62(1987)年11月29日
大阪府予選決勝で牧野高校を25対6でくだし、46年ぶりに花園の全国大会に進出。1回戦北見北斗に23対7、2回戦千葉東に22対0と快進撃。年が明けて1988年の元旦、3回戦の相手は強豪伏見工業高校。花園ラグビー場には2万人を超える観客が押し寄せた。観客席では収容しきれず、グラウンドの中に臨時の観客席をしつらえたが、なお入りきれない数千人の観客は、場外でモニター観戦をするという、花園始まって以来の歴史的な日となった。スポーツ新聞をはじめ、マスコミは「北野」の快進撃を大々的に取り上げ、まさにこの大会は「北野フィーバー」一色になる。
試合は一進一退。同点で迎えた終了1分前、ペナルティー・キックとみせかけた伏見工の、一瞬の隙をついたスクランブル・トライで準々決勝進出ならず。12対16という結果となる。
劇的な幕切れでもあったが、六稜が燃えに燃えた大会であった。大活躍した「栗山」「宮内」の二人は日本代表に選ばれ、イングランド遠征に参加した。