恩師の近況1997

    葛西憲徳先生

    【英語】
    昭和23年〜昭和57年

       現在、小生85歳で、坐骨神経痛で通院していますが、老人としては元気の方でしょう。家の中でも杖をついて暮しています。北野の生徒は全員 gentleman であり lady であった。それに第一、頭がよかったし、又先生方が皆実力者で、超一流の学校であった。当時は教員の採用も校長が決めたもので、学歴、学力、人物を一対一で面接したものでした。私の場合は長坂五郎校長でした。東大出の人格者で立派な人でした。以後9人の校長につかえ努力しました。

       昭和13年、日中戦争で静岡第34聯隊入隊、山西省、廣霊、張家口、包頭、ノモンハン事件に参戦、15年に召集解除。昭和18年北野中学(夜間)大手前女学校に在職、太平洋戦争で再びニュブリテン島、ラバウル、ニュアイルランド島に従軍、ジャングル生活。昭和21年に日本に帰国。九死に一生をえて、昭和24年大手前と北野男女共学。57年3月31日まで北野高校につとめ、願により退職。PTA主任も15年間勤めました。以後無職、年金でほそぼそと暮しています。私は40歳より60歳くらいの時が一番はりきっていたようです。京大へ入学した生徒も毎年100人以上でした。この頃の北野が一番なつかしく、又楽しかった時でした。拙文で失礼致します。


    Last Update : Sep.20,1997