上田浩石先生
【英語】
昭和25年〜昭和52年
今のところ、個人的に仕事を頼まれる以外は、家の中の片付けや、修理や、周囲の手入れや読書や勉強やらで、何となく毎日毎日忙しくしています。昔は、定年後の生活とは、もっと「のうのう」 とした、明るい日の光に満ちた、のどかな毎日が続いて、好きなだけ本を読み、居眠りをし、将棋をさし、喋り、何日でも旅行できるものと空想していたのに、何とまあ、現実の生活は、きびしく、せせこましいのでありましょうか。何十年もの間、積んだまま、押込んだまま、見てみぬ振りをして、放置してあった無数のものを、少しずつ取り出しては雑用を次々に作り出して追われております。