真竹すぐる（花組）
／植松美貴（104期）さん

宝塚歌劇の劇団員になるには、まず、宝塚音楽学校を卒業しないといけません。定員40名の狭き門を毎年1600人くらいの女の子が受験します。試験は1次と2次の2回あって、それぞれ実技（声楽とバレエ）と面接があります。2次試験で100人くらいに絞り込まれるンですが、もうその辺りになると誰が受かってもおかしくない位のレベルの人たちばかりで…正直、わたしもドキドキでした。

音楽学校では1年目を予科、2年目を本科って言うんです。それぞれ40人ずつ…合計80人の学生が、晴れの舞台を目指して週に40時間の授業に臨んでいます。そうして音楽学校を卒業して初めて研究科の所属となります。これが、いわゆる歌劇団の団員ということになるんですね（厳密には歌劇団の「生徒」というそうですが…あはは）。

ご存じのように、花組・月組・雪組・星組の4つの組がありますから、だいたい10人ずつ…わたしは花組への配属となりました。NHKの連続テレビ小説「ぴあの」の主演をされた純名里沙さんも花組でした。ちなみに、わたしは現在「研4生」。まだまだ駆け出しですが、日夜、がんばっています。本公演のほかにバウホール（※大劇場の隣にある小ホール）の舞台にも出演します。この10月と11月には東京と名古屋の公演にも出演しています。

タカラヅカでは組単位で舞台を受け持ちますから、ほかの組の人とは公演の期間や場所など…動くサイクルが違うために、あまり会う機会がないのが普通です。同期の繋がりは強いですが。

毎日の生活のリズムは、午前の公演がある時とない時とでも若干違いますけド…だいたい4〜5通りのパターンになるかな。一応、舞台は水曜が定休日ですし、東京公演の時は真ん中に1回休演日が入ったりして…3週間に4日くらいはお休みがあるかしら。一応、有給休暇とか…制度としてはあるようですが、誰も申請してないンじゃないかな。舞台に立って、自分の演技がお客さまに愉しんでいただけるのが今、一番嬉しいンです。

気になるお給料？　…「研7」までは月給制なんです。8年目からは個別契約になるそうですけド…。もちろん、トップスターとかは別格ですヨ。
固定給のほかに舞台に立つとその都度お手当がつくんですが…1回、100円なんです（あ〜バラしちゃった）。普通の企業でOLやってるよりは若干いい待遇かも知れませんけれド…でも、出ていくほうが多いですね。個人的にレッスンを受けたり…。
わたしは今、寮に入ってますから門限がありますけど…夜間遅くまで自主的にレッスンをするんですヨ。みなさん、どうか応援してくださいね。