笹部コレクション(19)
桜花旅硯付竹筆筒 ~中井竹山遺愛品~
【おうかたびすずりつきたけひっとう】
(江戸時代後期)
法量:硯石 縦11.9×横5.8
外枠 縦12.7×横6.5
筆筒 径2.1×長23.7
杉元仁美
酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館)学芸員
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- 千蔭
よき人の詞の華もにほはなむ
名におふ山の嶺のさくら木
<櫻に因む蒐集品控>より
昭和14年12月4日、京都細川開益堂書店にて
兼ねて阪急百貨店古書即売展に出品されてゐて…(中略)…上田秋成遺愛方は売れたとの事に展覧のときは、硯の蓋の裏に金文字である千蔭の字も悪しく唯桜花 の墨壷のみであまりに高価なので買入れなかったのを…(中略)…値切る。何でも京都の美術倶楽部に出たものだと…(後略)。
竹の筆筒は可なりひわれがある。
硯の外箱は桜材で蓋の裏の金蒔絵の和歌は
中井竹山【なかい・ちくざん】
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加藤千蔭【かとう・ちかげ】
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協力:西宮市笹部桜コレクション(白鹿記念酒造博物館寄託)
Last Update : Dec.23,2000