笹部桜スポット(7)
桜守公園(岡本南公園)
阪急岡本駅北側スグ(旧笹部邸跡)
小林一郎
(78期)
- 生前「自分が死んだ後、家は壊してもこの桜だけは残してほしい・・・」と言っていた笹部新太郎の遺志は関係者の努力によって取り上げられ、昭和56年 (1981)神戸市によって買い上げられた旧笹部邸は岡本南公園として開園されました。平成元年には隣接地を合わせて拡張され現在に至っています。
当初より地元住民の間で「桜守会」が作られ活発な活動が続けられていましたが、そうした「桜守公園」の経緯については、戸澤正雄氏(63期、岡本在住桜守会会員、現北野高校定時制美術講師)に寄稿をお願いしてありますので、近い内に本文で紹介できると思います。
前年より枯れはじめ完全に死んでしまった。 |
残念ながら笹部桜の親木は、拡張工事に伴う環境変化のせいか枯れてしまったのですが、親木から殖やされた若木が公園下段の周囲に植えられ元気に育っていま す。この公園には他にも笹部氏ゆかりの荘川桜をはじめ10数種類の桜が植えられておりちょっとした桜展示場の趣きがあります。近くには昔から「梅は岡本」 と言われてきた梅の名所や谷崎潤一郎の旧宅もあり、花の季節には遠くからも多くの愛好家がやってきます。
Last Update : Dec.23,1999