10月度トークリレー(親子孫三代で北野高校のラグビー部主将)の感想文アップ

10月6日、六稜トークリレーに参加してきました。
親子孫三代で北野高校のラグビー部主将を務められた61期の下平嘉昭さん、90期の下平憲義さん、
113期の下平泰生さん、お3方のお話でした。
会場は同期の方やラグビー部関係者などの聴講者で、ほぼ満席でした。
お3方とも、ラグビーとの関わりやラグビーに対する思いを熱く語られていました。
下平嘉昭さんは言葉数少なかったですが、ラグビーの、そして北野高校ラグビー部への思いが伝わるお話でした。私は下平嘉昭さんに、高校ラグビー部の先輩として、また大学ラグビー部の監督として、ラグビーを通じていろいろと教えていただきました。お歳はとられましたが、語り口は昔のままで、懐かしく思いました。
下平憲義さんは、高校時代にラグビー高校日本代表に選ばれ、その後京都大学、神戸製鋼所、というラグビーの名門、強豪チームでプレーする経歴をお持ちの方ですが、高校日本代表チームで山口先生という情熱を持った方に出会われたお話、北野高校が昭和62年に花園での全国大会に出場したお話をビデオを使いながら紹介するなどされました。現在もお仕事されながら京都大学ラグビー部コーチとして、後進の指導にあたられており、ラグビーへの情熱は少年時代のままでした。私は高校の同期であり、現在も友人としてお付き合いさせていただいていますが、ラグビーにかける昔と変わらない人一倍強い思いを改めて知り、私自身も高校時代のラグビーのことを思い出して、胸の奥が熱くなりました。
下平泰生さんは、憲義さんの次男になります。ラグビーは高校入学から始められましたが、卒業後早稲田大学に進まれ、全国から有力な選手が集まる中、努力によりAチーム(いわゆる、一軍)でプレーをされるまでになりました。
泰生さんがどういう内容を話されるかは、憲義さんも知らなかったとのことですが、自身のラグビーでの経験と、特に早稲田でどのような努力をし、またチャンスをいかに掴んでいったか、ということを、ひとつひとつの言葉をかみしめるように話されて、会場全体が感動と共感に包まれました。特に、練習中の先輩のけがをきっかけに、代役で入った練習の中でいいプレーができたことで監督、コーチに存在を認識してもらったことを例にとり、「チャンスは平等ではない。が、必ず1回は回ってくる。その時に準備ができているからチャンスが掴めた」という話と、4年の夏合宿でコーチに「お前はキャプテンを日本一にする覚悟があるのか」と言われて覚悟という言葉の重要性を改めて知った、という話は印象に残っています。
また、憲義さんの奥さん美喜子さん(嘉昭さんにとってはお嫁さん、そして泰生さんのお母さん)は北野高校時代の同級生なのですが、サプライズでその奥さんから3人を愛情たっぷりに紹介する言葉が披露された時は、会場は温かい空気に包まれました。そして、親子孫三代で北野高校のラグビー部主将をされた3人を奥さんがしっかりと支えられていたのだなと思いました。
同期でありラグビー部の仲間であった憲義さんの関係で、トークリレーに参加しましたが、お3方のそれぞれのお話から得られるものが多く、本当に参加してよかったと思えるトークリレーでした。
90期 田中康夫
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六稜ト-クリレ-第101回 「創部90年、伝統を継いで」
今回のト-クリレ-でオ-プニングに、「現役吹奏楽部」の演奏があることを知り、北野ブラスの演奏を久し振りに聴けるのを楽しみに会場へ出向きました。
現役生のフレッシュな演奏には、いつも胸が熱くなり目が潤んできます。演奏曲3曲中、最後に演奏されたジャズヒット曲「Swing Swing Swing」では、各楽器のソロが交替で吹きまくり、中でもトランペットくんの見事な演奏にはしびれました。プロでも通用しそうです。
さて「ラグビ-部」の思い出と云えば…。私たちが北野高校(昭和校舎)在校時代には、天高戦が近づくと、放課後に当時の野球部の部室の屋根に上級生部員(ラグビ-部?応援部?)2,.3人が乗り、下に在校生を集めて応援の練習をさせられたものでした。こそこそと帰りかけようものなら「コラ~!そこの女生徒!帰るな~!」と一撃を浴びせられ縮み上がったものでした。
仕方なく引き返し、後ろの方で三、三、七拍子を一緒に手打ち、男子生徒が応援歌(♪澱江春の~花の色~)をガナリ立てるのを聴き、熱気で一体となったその場からやっと解放?(笑)。
さて本番の「親子三代」のト-クが始まりました。
スポ-ツ観戦は好きですが「ラグビ-」にはあまり興味がなかったので実戦も観たことがない私ですが、下平お三方(61期,90期,119期)のお話から“ラグビ-”はほかのスポ-ツに比べれば一番「紳士的且つ男性的なスポ-ツ」であることも初めてこの場で知りました。「ラグビ-精神」の語意も納得できます「ラグビ-は子供をいち早く大人にし、大人にいつまでも子供の魂を抱かせる」とは元フランス代表キャプテン、ジャン・ピエ-ル・リ-ブ氏の有名な言葉だそうです。
特に119期の下平さんが、早稲田大学入学後トップチ-ム入りに至る苦節の思い出を長時間熱っぽく語られたシ-ンではとても感動しました。隣席のお父様(90期)も我が息子がこの場でこんなに熱く、順序立てて喋ってくれるとは思って居られなかったようで、親としての喜びがお顔の表情に出ているようでした。また隣席の療養中だというお父様(61期)へのお気遣いをされたりetc.微笑ましいご家族です。
素晴らしいラグビ-親子三代に乾杯!                             Reporter:河渕清子(64期)


Last Update : 2012年10月17日